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2011.03.30 (Wed)

超絶技巧のカスタネット&打楽器の夕べ

2011年3月11日に開催されました、
「真貝裕司 超絶技巧のカスタネット&打楽器の夕べ」
が新聞に掲載されました。


演奏会案内の記事

dosinensouannai-2.jpg



演奏会終了後の記事

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特別投稿

芥川也寸志、黛敏郎らと並ぶ伊福部昭門下の奇才!!
世界を席巻した舞踏家・土方巽を育み「舞踏」という言葉を生み出し、ヨネヤマママコを鍛え、長嶺ヤス子等多くのスペイン舞踊家をプロデュースした人物が“今井重幸”である。その今井重幸先生が特別に投稿してくださいましたので、掲載いたします。

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写真(今井重幸)

■真貝裕司(札響定年退職記念)「超絶技巧のカスタネット&打楽器の夕べ」鑑賞記                          作曲家・演出家 今井重幸
 
私は縁あって三年程前、真貝裕司氏よりカスタネットの独奏とオーケストラに依る本格的な「カスタネット協奏曲」の委嘱を受けた。最初は比較的気軽に受けたのだが、いざ作曲を始めると、多くの難問に遭遇してしまった。
日本では唯一である超絶技巧のカスタネットの表現力を持って居る真貝氏に、如何に効果的な協奏曲を提供するか、その為にカスタネット用の独自の大譜表に依る記譜法を創案したりしながら、半年の予定が二年半も掛かり、艱難辛苦の末昨年末にやっと完成に漕ぎ着けた次第である。
この度は晴れてお祝いを兼ね、東京から札幌へ馳せ参じる事が出来た。
さて、本番当日は、真貝氏のファン、又打楽器のファンが殺到し、チケットは売り切れ、超満員の盛況、そしてプログラムの内容が大変充実して居て、打楽器好きには垂涎の的のプログラミングであった。

第一部は「超絶技巧のカスタネットの世界」
プログラムの前半は藤田崇文の編曲シリーズが中心で、「エスパーニャ・カーニ」、ワルツ「女学生」、次に真貝裕司作曲の「萩原邸のカスタネット」を挟んで、「はかなき人生」の「スペイン舞曲第一番」、「火祭りの踊り」、そして「カスタネット・セレクション」と続いた。この処迄は真貝裕司作曲の「萩原邸のカスタネット」の独奏に依る大正ロマン溢れる佇まい、落ち葉の舞い散る様子を表現した洒落た名作以外は、総て真貝氏の超絶技巧のカスタネット独奏と、札幌交響楽団のコンサート・マスター三上亮を中心に、弦の各セクションの首席奏者・大森潤子、小峰航一、石川祐支、助川龍、の協力出演による弦楽五重奏との協奏・協演のアンサンブルであり、流石にトップ同志の打打発止の協演は大変聴き応えのある名演であった。
特にシリーズ最後の「カスタネット・セレクション」では、いきなりG.ビゼーの名曲オペラ「カルメン」の間奏曲No.3の“Aragonaise”でさっそうと始まり、次にポピュラーなワルツ“Estudiantina”、そして3番目はJ.イベールの名曲「寄港地」のNo.3“Valencia”、そして最後はP.チャイコフスキーの名作バレエ「くるみ割り人形」からロシア・ダンスの“Trepak”と、息も吐(つ)かせず連続するスマートな舞曲の“Paraphrase”に纏(まと)めた佳作で、四番目の「スペイン舞曲」の三上亮のヴァイオリン独奏の名演と共に、大変楽しませていただいた。
第一部の最後は一味違った作品、C.コリアがJ.ロドリゴの名作「アランフェス協奏曲」の第二楽章のメロディーをテーマに、ジャズ風に変奏・変容した名曲、それを鶴田睦夫が器用にスマートに打楽器アンサンブルに編曲、真貝氏の超絶カスタネットと、今回ゲスト出演のヴィブラフォン・ソロの齊藤易子(真貝氏に師事)のインプロビゼーションが、見事に解け合った素敵な協演となり、大変エキサイティングで楽しいアンサンブルになった。

さて、第二部は「華麗なる打楽器の世界」。
第一曲は真貝氏の友人でもあるB.ベッカー作曲の“Mudra”、打楽器奏者の舞踊とのコラボレーションらしく、大変難解なアンサンブル作品、独特なインド風リズム感や難しいアクセンテュエーションが多用され、合奏も大変だが、特に小太鼓のソロパートは、いろいろな奏法が網羅され、支持も細かい、それを真貝氏は堂々と余裕を持って演奏・表現して居た。
第二曲は藤田崇文作曲の「4人のティンパニー奏者のためのPK@4」、真貝氏と現在の札響打楽器奏者・大垣内英伸、藤原靖久、武藤厚志の協力出演によるアンサンブル。
そして次の第三曲、4人のボディー・パーカッション奏者のための「スパニッシュ・ダンス」も同じメンバーによるアンサンブルで、其々に個性を発揮しながらも、肝心な所での協奏の息の合わせ方には、大変感心させられ、又大変感動した。
さて第二部の最後は、鶴田睦夫2003年の意欲作、ソロ・ティンパニーと打楽器アンサンブルのための“KODAMA”「鼓霊」、ティンパニー・ソロの真貝氏と、沢山の打楽器を持ち替えながら演奏するオーケストラの様な打楽器アンサンブル、「エスペランサ」(希望を現す・真貝氏の弟子で構成する演奏集団)のメンバー石川、佐藤、末武、高橋、伊藤、白戸、山下、たちの大合奏との大競演、皆意欲に満ち満ちて、ダイナミックで観客席を圧倒するような、大合奏となった。
日本カスタネット協会創立10周年記念を兼ねたこのコンサート、全体を俯瞰で見ると、正に真貝裕司の打楽器人生38年の集大成に、最も相応しい会であった。

最後に、8月20日東京でのカスタネット音楽祭、9月のカスタネットとオーケストラのための「ファンダンゴスの協奏的変容」の世界初演でも、その演奏に大いなる期待を持つ次第である。
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